有害ミネラルって何?
以前のブログで、
毎日摂取すべきミネラルとして
下記のようなミネラルを
取り上げたことがありました。
・ナトリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・リン
・銅
・鉄
・カリウム
・マンガン
・亜鉛
・セレン
・ヨウ素
・クロム
・モリブデン
これらはいずれも
『必須ミネラル』と呼ばれるミネラルたち
要するに
「毎日せっせと摂取するように」と
推奨されているミネラルです
じゃあ、その逆に
摂らないように
気を付けて欲しいと言われている
ミネラルってあるのかしら。。
結論的に言うとそのような規定はありのせんが、
一般的に毛嫌いされている
ミネラルは、というと……
まずは『水銀』
摂り過ぎると
中枢神経系障害や腎臓障害、
消化機能異常を発症。
いわゆる「水俣病」の原因物質です。
アジやサンマなどの小型魚には
あまり含まれていませんが
マグロなどの大型魚には
蓄積されてしまうミネラルです。
続いては『カドミウム』
摂り過ぎると
腎臓障害骨粗鬆症、
骨軟化症、貧血を発症。
「イタイイタイ病」の原因物質です。
主に石油や石炭の燃焼による排出で
撒き散らかされるそうです。
次に『鉛』
過剰摂取で
貧血や、腎臓障害、
神経障害、脳発達障害を発症。
特に子供の脳発達を
妨げるミネラルとして、
玩具使用を禁止されたミネラルです。
そして『アルミニウム』
過剰摂取により
腎臓障害や骨軟化症を発症。
最近では
アルツハイマーの原因物質として
悪名を轟かせているミネラルです。
アルミ缶にも使用されているため
接する機会が多く
排除しにくい難点があります。
最後は『ヒ素』
摂り過ぎると
色素沈着、皮膚角化症、
皮膚癌を発症。
また、入手しやすいので
たまに重大事件を引き起こすミネラルです。
ちなみにこれらのミネラルを
服用してしまったからと言って、
即座に病気になることはありません。
何故なら、体内には
セレンや、亜鉛、マグネシウムにカルシウム、
そしてカリウムなどのミネラルが
蓄積されているからです。
これらのミネラルには
お互いをけん制し合い、
時には打ち消し合う『拮抗作用』と
呼ばれる化学反応があります。
上記のミネラルは、
有害ミネラルと拮抗作用を引き起こし、
解毒、排出を促進させます。
ただし、一気に服用し、
基準値を大幅にオーバーしたら
さすがの拮抗作用も働きませんので
ご注意を。
【有害・無害ミネラルの垣根】
世間一般的には、
水銀や、カドミウムなどを
有害ミネラルと呼称していますが、
私的にはあまり納得していません。
というのも、
「なんでこれらだけが有害ミネラルなんだろう?」
イマイチ
有害と無害を隔てている
垣根が分からないからです。
だって、
必須ミネラルに数えられている
カリウムやカルシウムだって、
過剰摂取すれば病気になるじゃないですか。
特にカルシウムなんて、
結石の原因ですし、
さらに動脈硬化も引き起こします。
カリウムに限っては、
野菜に多く含まれているものの
病院食では出さないほど
有害とされているミネラルです。
逆に自然界で
水銀やカドミウムなんて
あまり存在しないミネラル。
過剰摂取しようにも
普通なら服用しにくい物質です。
まぁ、
何が言いたいかと言いますと
「過剰摂取せずにバランス良く取れば問題ないんじゃないかしら」
って、ことです。
私見ですが、
「ミネラルには有害も無害もない」
というのが
私の見解です。