【電子、椅子取りゲームをする】
電子は原子核の周りを
グルグルと想像を絶するスピードで
廻っているのですが
ここにはひとつのルールがあります。
そのルールとは
電子軌道の「席数」です。
原子核を廻る軌道には、
一つ目の軌道には電子が2個まで、
二つ目の軌道には電子が8個まで
三つ目の軌道には電子が18個まで
以下……
と席数が決まっています。
例えて言うのであれば
地球と月の関係
地球を原子核とすると
月は電子にあたります。
この場合、
衛星が1つしかない地球は水素
衛星が2つある火星はヘリウム
惑星が14個ある海王星はケイ素
に相当します。
そして、
各軌道それぞれ満席の状態が一番、
電子が安定しているそうです。
さながら
電子が決められた席を取り合う
椅子取りゲームをしているみたいですね。
上記の場合では
第一軌道の席数は2つなので
地球(水素)より火星(ヘリウム)
の方が電子的に安定していることになります。
海王星(ケイ素)の衛星数は14個なので
第一軌道(2)と第二軌道(8)を足しても
また4個余ります。
なので第三軌道も使うことになるのですが
席数が18もある軌道に4個しか埋まらないので
不安定極まりないですね。
残りの14席が埋まらないと
何かが起こりそうです。
つまり、原子それぞれの不安定さが
イオン化を推し進めていく原因になっているのです。
この続きはまた次回に……