【電子、椅子取りゲームをする】
電子は原子核の周りを
グルグルと想像を絶するスピードで
廻っているのですが
ここにはひとつのルールがあります。
そのルールとは
電子軌道の「席数」です。
原子核を廻る軌道には、
一つ目の軌道には電子が2個まで、
二つ目の軌道には電子が8個まで
三つ目の軌道には電子が18個まで
以下……
と席数が決まっています。
![](http://sayuri.tokyo/wp-content/uploads/2020/06/電子軌道-1024x448-1.jpg)
例えて言うのであれば
地球と月の関係
地球を原子核とすると
月は電子にあたります。
この場合、
衛星が1つしかない地球は水素
衛星が2つある火星はヘリウム
惑星が14個ある海王星はケイ素
に相当します。
そして、
各軌道それぞれ満席の状態が一番、
電子が安定しているそうです。
さながら
電子が決められた席を取り合う
椅子取りゲームをしているみたいですね。
上記の場合では
第一軌道の席数は2つなので
地球(水素)より火星(ヘリウム)
の方が電子的に安定していることになります。
海王星(ケイ素)の衛星数は14個なので
第一軌道(2)と第二軌道(8)を足しても
また4個余ります。
なので第三軌道も使うことになるのですが
席数が18もある軌道に4個しか埋まらないので
不安定極まりないですね。
残りの14席が埋まらないと
何かが起こりそうです。
つまり、原子それぞれの不安定さが
イオン化を推し進めていく原因になっているのです。
この続きはまた次回に……