はじめに

「ミネラルは体に良い」

そう聞いたことがある方は多いと思います。

でも、ミネラルとは何か。

肌や髪とどう関係しているのか。
どのように取り入れたらよいのか。
フルボ酸とは、どのような関係にあるのか。

これを詳しく知る機会は、意外と少ないかもしれません。

私は15年以上、フルボ酸と向き合ってきました。

きっかけは化粧品開発でしたが、研究を続ける中で、農業、土壌、栄養学、ホリスティック美容など、さまざまな分野を学ぶ機会に恵まれました。

その中で、私の考え方を大きく変えたのが、【ミネラル】です。

このコラムでは、ミネラルの基本、肌や髪との関係、食事での取り入れ方、魚に含まれる水銀の考え方、そしてフルボ酸との関係についてお話しします。

 

1.ミネラルとは?

ミネラルは、体の約4%を占める栄養素です。

割合としては多くありません。

しかし、そのわずかなミネラルが、骨、血液、筋肉、神経、ホルモン、酵素、そして肌や髪まで、体のさまざまな働きを支えています。

人の体は、ミネラルを自分で作ることができません。

だからこそ、毎日の食事から取り入れる必要があります。

ただし、ここで大切なのは、

ミネラルは「たくさん摂れば良い」というものではない

ということです。

ミネラルは一つひとつが単独で働いているのではなく、体の中で互いに影響し合いながら働いています。

 

2. ミネラルは肌・髪・体でどんな働きをしている?

例えば、ミネラルには次のような働きがあります。

亜鉛は、皮膚や髪、爪の健康維持、細胞の新陳代謝に関わります。

は、酸素を全身へ運ぶために必要です。不足すると、疲れやすさや貧血にも関わります。

セレンは、抗酸化酵素であるグルタチオンペルオキシダーゼの働きに必要です。

は、コラーゲンやエラスチンを支える酵素に関わります。

カルシウムは、骨だけでなく、筋肉や神経の働きにも欠かせません。

マグネシウムは、300種類以上の酵素反応に関わることが知られています。

つまり、ミネラルは美容だけでなく、体全体の働きを支えている栄養素です。

肌、髪、爪、疲れやすさ、巡り、代謝。

このような働きがあることから、ミネラルはとても大切な土台の一つだと私は考えます。

 

3. 私が「量よりバランス」を大切にする理由

土壌について学ぶ中で、農業に携わる方からこんな話を何度も聞きました。

「昔の野菜はもっと味が濃かった。」

「昔の野菜は、ミネラルの味がした。」

この言葉は、私の中にとても強く残っています。

もちろん、野菜の味は、品種、栽培方法、収穫時期、土壌条件など、さまざまな要因で変わります。

それでも、土づくりを大切にされている方ほど、ミネラルのバランスをとても重視されていました。

私自身、ご縁があり、フルボ酸を土壌で活用している研究者の方と共著で『大自然の生命力 フルボ酸』を出版する機会をいただきました。

その過程で、フルボ酸を活用した土壌や植物の研究に触れ、植物が本来の力を発揮しているように見える場面を何度も目にしました。

もちろん、植物の生育はフルボ酸だけで決まるものではありません。

品種、土壌、気候、水、栽培方法など、多くの条件が関わります。

それでも私は、植物の世界を見て、

何か一つを増やすことより、全体の環境を整えることが大切なのではないか

と考えるようになりました。

そして、その考え方は人の体にも通じるのではないかと感じています。

例えば、カルシウムは骨に欠かせないミネラルですが、サプリメントなどで過剰に摂取すると、高カルシウム血症や腎結石のリスクが高まることがあります。

鉄も、不足すると貧血につながりますが、必要以上に蓄積すると酸化ストレスが増え、肝臓などに負担をかける場合があります。

ナトリウムは生命維持に必要ですが、摂りすぎると高血圧の一因になります。

カリウムも大切なミネラルですが、腎機能が低下している方では過剰になると不整脈などの原因になることがあります。

つまり、体に必要なミネラルであっても、多ければ良いわけではありません。

大切なのは、量だけではなく、バランス。

そして、そのミネラルが体の中で働ける環境です。

 

4. ミネラルを活かすために本当に大切なこと

私は、ミネラルを取り入れること以上に、体が受け取れる状態であることが大切だと考えます。

食べたものは、まず胃で消化されます。

その後、小腸で吸収され、門脈を通って肝臓へ運ばれます。

肝臓では、栄養が体で利用しやすい形に加工され、血液によって全身へ届けられます。

つまり、どれだけ良い食事をしても、胃で十分に消化できず、小腸で吸収できなければ、その栄養を十分に活かすことはできません。

これはミネラルも同じです。

ミネラルを意識して摂ることは大切です。

でも、その前に、

胃腸に負担をかけすぎていないか。
食べすぎていないか。
自分の体に合っているか。
食後に重たくならないか。

そうしたことを観察することも、とても大切だと思っています。

私は、受け取れる状態があって初めて、ミネラルも有効に活かされると考えています。

そして15年以上フルボ酸を研究してきた中で、私は植物の世界でも、

栄養を増やすことより、植物が本来の力を発揮しやすい環境を整える

という考え方に何度も触れてきました。

その経験から、人の体においても、フルボ酸はミネラルそのものというより、ミネラルが働く環境を考える上で大切な素材だと考えるようになりました。

※ただし、フルボ酸がヒトの体内で、ミネラルの働きを直接高めているかどうかについては、現時点で十分な科学的根拠が確立しているわけではありません。ここでは、私自身の研究経験と考え方としてお伝えしています。

 

5. 魚に含まれる水銀は心配した方がいい?

私は、毎日の食事の中で、魚、海藻、出汁、味噌など、昔から日本人が食べてきた食材を大切にしています。

ミネラルを一つの食品だけから摂るのではなく、さまざまな食材を組み合わせることが、自然な取り入れ方だと考えているからです。

その話をすると、よくこんな質問をいただきます。

「魚は水銀が心配ではありませんか?」

確かに、大型の魚には比較的多くのメチル水銀を含む種類があり、妊娠中の方などには国から摂取量の目安が示されています。

一方で、魚は水銀だけを含む食品ではありません。

魚には、セレン、亜鉛、鉄、カルシウム、マグネシウムなど、体に必要な必須ミネラルも含まれています。

現在の研究では、セレンは水銀と結合し、水銀による毒性を弱める方向に働く可能性が示されています。

また、鉄や亜鉛、カルシウムなどの必須ミネラルが不足すると、鉛やカドミウムなどの金属の影響を受けやすくなることも報告されています。

もちろん、これは

魚を食べれば水銀が排出される

という意味ではありません。

また、水銀や鉛、カドミウムなどが人体に必要という意味でもありません。

ここで私が大切だと感じているのは、自然の食品は一つの成分だけでできているわけではないということです。

魚も、土壌も、私たちの体も、全体のバランスの中で成り立っています。

だから私は、魚を避けるのではなく、魚、海藻、出汁、味噌、野菜など、さまざまな食材を組み合わせながら食べることを大切にしています。

 

6. フルボ酸とミネラルの関係

私たちが取り扱うユタ州由来のフルボ酸には、分析により70種類以上のミネラルや微量元素が確認されています。

ただし、それは70種類すべてが人体に必要という意味ではありません。

現在、人体に必須とされているミネラルは限られています。

それでも私は、15年以上フルボ酸を研究し、植物や土壌の世界を見てきた中で、フルボ酸という素材には大きな価値があると感じています。

それは、植物が本来の力を発揮する環境づくりに、フルボ酸が活用される場面を何度も見てきたからです。

だから私は、人の体でも、

何か一つを増やすのではなく、本来の働きを発揮しやすい環境を整えること

が大切なのではないかと考えるようになりました。

もちろん、フルボ酸だけで体が整うとは考えていません。

私自身も、魚、海藻、出汁、味噌、野菜、肉、卵など、毎日の食事を大切にしています。

そのうえで、15年以上経った今でも、毎日フルボ酸を取り入れています。

 

7. 開発者より

私は、フルボ酸を販売しているから毎日飲んでいるのではありません。

15年以上、化粧品、農業、土壌、栄養学、そして自分自身の体と向き合ってきた結果、今でも続ける価値があると感じているからです。

私にとってフルボ酸は、一つの成分ではなく、自然やミネラル、そして体全体のつながりを考えるきっかけになった特別な素材です。

ミネラルは、ただ摂れば良いものではありません。

受け取り、活かし、必要な場所へ届けられること。

その流れがあってこそ、体の中で本来の働きを発揮できると考えています。

 

8. まとめ

ミネラルは、美容にも健康にも欠かせない栄養素です。

しかし、本当に大切なのは、たくさん摂ることではありません。

自然がそうであるように、体もまた、バランスの上で成り立っています。

だから私は、毎日の食事を大切にし、胃で消化し、腸で吸収し、肝臓で活かし、血液で全身へ届ける、その流れ全体を大切にしています。

そして、その習慣の一つとして、今でも毎日フルボ酸を取り入れています。

ミネラルは「量」ではなく、「働ける環境」が大切。

これが、15年以上フルボ酸と向き合い続けてきた私がたどり着いた答えです。

 

執筆者》 飛田和 陽子(株式会社日本フルボ酸総合研究所 代表取締役)

化粧品開発歴15年以上。フルボ酸を活用したスキンケア・ヘアケア・インナーケアの商品開発を行い、OEM・自社ブランドを合わせて50製品以上の開発に携わる。

開発者より

15年以上フルボ酸と向き合う中で、私が一番変わったのは、「ミネラルをたくさん摂ること」ではなく、「ミネラルが本来の働きを発揮できる環境を整えること」を大切にするようになったことです。

化粧品だけでなく、農業や土壌、栄養学を学ぶ中で、「自然は一つの成分ではなく、全体のバランスで成り立っている」という考え方に強く共感しました。

だから私は今でも、毎日の食事を大切にし、その習慣の一つとしてフルボ酸を取り入れています。

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