「これを足せばもっときれいに」「毎日スペシャルケアを」――。
美容の世界には“やればやるほど美しくなれる”という空気があります。
けれど、肌は本当にそれを喜んでいるのでしょうか? 大切なのは、数多くのアイテムを重ねることよりも、必要なものをシンプルに続けること。
毎日の過剰なお手入れは、肌に負担をかけてしまう場合があります。
むしろ“引き算のケア”と、ときどきのスペシャルケアを上手に組み合わせるほうが、健やかな肌を目指しやすいのです。
1. 肌は“やればやるほど美しくなる”のではない
肌に大切なのは、数多くのアイテムを重ねることではありません。必要なものをシンプルに、毎日続けることです。
サロン向け商品の開発依頼を受け、あるサロンオーナ様のお話をうかがう中で、印象に残った言葉があります。
「細胞分裂を早める成分を毎日使い続けると、肌が固くなって、老化スピードが速くなるんだよ」
最初は驚きましたが、科学的に考えると納得できる理由があります。肌のターンオーバーは本来、28日周期程度でゆっくり行われます。これを毎日刺激しすぎると、角層が十分に成熟せず、バリア機能が低下。水分を保持しにくくなり、乾燥や刺激に弱い肌になってしまいます。
さらに、表皮の細胞分裂ばかりが急速に進んでも、真皮のコラーゲンやエラスチンの生成は追いつきません。その結果、肌が硬くなったように感じたり、弾力が失われ、シワやたるみの原因にもなります。
また、慢性的な微弱炎症が起こることでメラノサイトが活性化され、シミができやすくなる可能性もあります。乾燥が進むと小ジワが増えるだけでなく、紫外線ダメージを受けやすくなり、さらにシミやシワのリスクを高めます。
この経験から、私がフルピュアで大切にしているのは、肌本来のリズムを尊重すること。毎日のシンプルなケアで肌を整えつつ、ときどきのスペシャルケアでいたわる。この“引き算のケア”こそ、肌を健やかに保ち、シミやシワを防ぐための秘訣だと強く感じています。

2. フルピュア流:肌を育てる“引き算ケア”
フルピュアでは、肌本来の整う力を引き出す“引き算ケア”を大切にしています。過剰に刺激せず、必要なものだけを取り入れることで、肌のリズムを崩さずに健やかさを保つのです。
毎日の基本ケアで整える
肌の“自立力”を育てるために、まずは土台を整えることが大切です。私の場合、夜のスキンケアでは クレンジングを使わず、クリアソープと洗顔保湿ローションで整える方法 を基本にしています。
メイクをした日は、“クリアソープ”でやさしく洗顔。美容成分をたっぷり含んだ石けんなので、汚れだけを落とし、潤いは守ります。
メイクをしていない日や朝は、“洗顔保湿ローション”で拭き取り洗顔。余分な皮脂や古い角質をやさしくオフしながら潤いを与えるため、洗いすぎによる乾燥を防ぎます。
さらに、メイクそのものを石けんで落とせるものに変えていくことも大切です。これにより強いクレンジングに頼らなくてもよくなり、乾燥やゴワつきが減り、肌のバリア機能を守りながら健やかさを育てることができます。
👉「クレンジングをやめた理由」や「洗顔保湿ローションが誕生した背景」については、こちらのコラムで詳しく紹介しています。


ときどきのスペシャルケアでいたわる
毎日の基本に加えて、肌をさらに柔らかく整えたいときには“スペシャルケア”を取り入れています。
1. ホットタオルケア
洗顔保湿ローションをたっぷり肌になじませた後、ラップをふんわりとのせ、口や鼻はふさがないようにして、その上に温めた濡れタオル(ホットタオル)を重ねます。
ヒートショックプロテイン(HSP)は、肌がやさしく温められることで活性化し、ダメージを受けた細胞を守り健康な状態に整える手助けをしてくれるタンパク質です。肌が温まることで毛穴も開き、ローションの成分が角質層まで届きやすくなるため、柔らかくしなやかな肌へ導き、バリア機能を保ちやすくします。

2. 泥(クレイ)を使ったケア
クリアソープを泡立てた後に泥を混ぜてスクラブ代わりにしたり、泥を水やローションに溶かしてパックとして使う方法も取り入れています。
クレイには種類ごとの特性があり、目的や肌質によって選べます。
カオリン:粒子が細かく敏感肌にもやさしい。余分な皮脂をやさしく吸着。
ベントナイト:吸着力が高く毛穴汚れをしっかり取り除く。オイリー肌向け。
モンモリロナイト:ミネラルが豊富で汚れを吸着しつつ肌を整える。乾燥肌・敏感肌にも使いやすい。
泥はプラスとマイナスの電荷を持つため、肌に残った汚れや古い角質を引き寄せて吸着する性質があります。ただし、長時間置くと乾燥を促してしまうため、適切な時間で使うことがポイントです。

3. オイルで部分的に整える
オイルは、皮膚の薄い目まわりや口まわりを中心に少量を塗布。小鼻や顎など毛穴の目立つ部分は控えめにしています。これは、肌の部位によって油分の必要量が異なるからです。
フルピュアマルチオイルは酸化しにくく、肌に負担をかけにくい特長があります。毛穴を詰まらせる心配はなく、肌をやわらかく保ちます。ただし、皮脂分泌が多い部分に油分を重ねると肌が重く感じやすいため、必要な部分にだけ補うのがコツ。そうすることで、潤いとバランスが整いやすくなるのです。
無理に攻めすぎず、必要なものだけを選んで続けること。
この“引き算の考え方”こそ、肌を健やかに保つ秘訣です。

3. 肌をいたわる・日常でできる簡単ケア
肌の自立力を育てるには、特別なアイテムや時間をかける必要はありません。毎日の生活の中で、ちょっとした工夫を取り入れるだけでも、肌への負担を減らし、健やかさを保つことができます。
例えば、朝の洗顔後や夜のスキンケア時に、肌を強くこすらず優しくなじませること。これだけでも角質層への刺激を抑え、潤いを逃がしにくくなります。また、季節や体調によって肌の状態は変化するため、日によってローションやオイルの使用量を調整することも大切です。必要な分だけを補うことで、肌に余計な負担をかけずに、柔らかさや潤いを保つことができます。
さらに、体の内側からのケアも忘れずに。十分な睡眠や水分補給、バランスの良い食事は、肌のコンディションに直結します。肌の生まれ変わりやバリア機能を整えるためには、外側からのケアだけでなく、日常生活の習慣も大切な要素です。特に美しいお肌の土台を育むためには、ビタミン、ミネラルは必須だと考えています。私の場合、朝起きたら、35種類の野菜の入った野菜ジュースにミネラルジュエル(植物性フルボ酸)を入れて飲んでいます。
もちろん、ときどきは2章で紹介したホットタオルでのスペシャルケアを取り入れ、肌をいたわる時間を持つこともおすすめです。特別な日だけでなく、週に1〜2回程度でも、肌に柔らかさや潤いをプラスでき、ローションやオイルの効果をより引き出すことができます。
こうした日常の小さな工夫を積み重ねることこそ、肌を健やかに保つ秘訣です。無理に攻めすぎず、肌に必要なものだけを選んで続けることで、自然な美しさを育むことができます。

4.肌の声を聞くことの大切さ
今日から意識してほしいのは、「攻めすぎないこと」です。
肌は、あなたの手を借りずとも、自ら整う力を持っています。その力を引き出すために大切なのは、毎日のシンプルなお手入れで土台を育てることです。
そして、ときどきのスペシャルケアは、肌に寄り添い、必要な栄養や柔らかさを補うためのサポートとして取り入れます。無理にアイテムを重ねたり、毎日スペシャルケアを繰り返す必要はありません。むしろ、肌に余計な負担をかけず、必要な部分だけを整えることが、老化を加速させない本当の美容法なのです。
肌の声に耳を傾けるとは、単に感覚に頼ることではありません。
赤みや乾燥、テカリなどのサインを観察し、部位ごとの状態に応じてケアの量や方法を調整することを意味します。例えば、乾燥が気になる部分にはローションやオイルを少し多めに、皮脂が多い部分は控えめにする、といった工夫です。
フルピュア流の“やさしい美容”は、肌のリズムや自立力を尊重すること。
無理に攻めず、肌の声に寄り添いながら、自分に合ったケアを見極めること――これが、肌を健やかに保ち、自然な美しさを育む秘訣です。
肌をいたわる毎日のケアは、続けやすさが大切です。
フルピュアでは“引き算ケア”をサポートするために、クリアソープや洗顔保湿ローションなど、肌の自立力を育てるアイテムをご用意しています。
👉 気になる方はぜひこちらからご覧ください。

